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​石垣島 アンパル陶房

​宮良断氏、宮良ゆうな氏

石垣島で生まれ育ち、土着の素材と技術を活かしながら

新しい文化の形を追求する​若手陶芸家姉弟​

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沖縄県、石垣島の川平湾近辺で家業である「宮良農園」を営む

姉の宮良ゆうな氏と弟の宮良断氏が運営する窯元、アンパル陶房。

石垣の豊かな自然と風土、豊富な焼物の素材に恵まれた環境で

伝統的な形式にとらわれない、独自の製陶法を日々探求する。

宮良兄妹は石垣にて生まれ育ち、互いに沖縄県立芸術大学を卒業。

1996年に工房「アンパル陶房」を設立し製陶を開始する。

家業である農園と両立しながら石垣の原材料を使った陶磁器の制作を始め、

現在に至るまで全国を渡り幾多の展覧会に参加。

2019年には京都のギャラリー左右で開催された、

「ティー・エレメント公募展」にて宮良断氏が制作した抹茶碗が特別賞を受賞。

土に貝殻の粉を混ぜる特徴的な製陶から生まれる茶碗は
沖縄の砂浜と澄んだ青い海、強い日差しを彷彿させるとされ高く評価された。

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「その土地ならではの価値観、美意識、発送や造形感覚と
身の回りのあるものを使いこなしながら形にしていくーー」

自身が想う伝統の在り方を追求する宮良断氏は、

古陶「八重山焼き」の再現も行う。

200年以上も前に発展した八重山焼きは、

当時主流だった素朴な庶民向けの沖縄焼きから大きく異なり

大名などに使用される茶器を製造していた。

その力強い造形美と重量感から生まれる存在感に学生時代に感銘を受け、

宮良断氏は農園の土を使い製陶を開始。

粘土質なその土は、八重山焼きの特徴とも言われる

独特の引き締まった質感を生み出した。

近年では、上述した抹茶碗に分類される『透磁』シリーズなど

新しい製陶法に取り組んでいる宮良断氏。

石垣島で採れる貝殻を混ぜ込んだ陶土で整形し、特殊な釉薬で彩った作品。

通常貝殻を磁土に混ぜた場合カルシウムによって土が溶けてしまうが、

宮良断氏は調合や焼き方を極限まで追求し

紆余曲折を経て器の形を保つことに成功した。

器の特徴でもある透明感がある独特の彩りは、

貝殻の混合率が低ければ白磁器のような仕上がりになり、

また濃ければ磁器が水色にガラス化するという。

配合や製陶法が確立された今においても、

ときより配合が合わず器が溶けてしまうこともあると宮良断氏は言う。

繊細な作業が求められる、貴重な作品となっている。

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姉の宮良ゆうな氏が手掛ける作品は動物をモチーフとしたオブジェや

​沖縄の海をイメージした器。

陶器よりも土の粒子が細かい半磁土を使用し、

ややクリームがかかった白土にペルシャブルーの釉薬を施した

沖縄の美しい海を思い出させる作品もお土産に人気となっている。

石垣島は八重山出身の陶芸家は少ないが、
全国から様々な技術を持った職人が集まる。

各々が持ち寄る技術や外部からの新しい刺激。

そこに石垣島の自然と伝統が合わさり、

新しいものを作っていくHUBとしての基盤が作られ始めている。

「世界中どこを探しても石垣にしかない器を作りたい、
独創的な、八重山の自然をイメージできるような器を作りたいーー」

宮良兄妹も同じ想いを寄せて、日々器を作っている。

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石垣島で生まれ育ち、その自然を誰よりも愛する宮良姉弟が手掛ける

製陶を通じて人々とふれあい、伝統をつないでいく。

そんな想いをかさねあわせも応援したいと思います。

アンパル陶房 宮良ゆうな氏

石垣島に生まれる
沖縄県立芸術大学 陶芸コース卒業
石垣島で工房名を「アンパル陶房」とし、作陶を始める
グループ展多数参加
「二人展」沖縄 りうぼう美術サロン
「琉球時間」4人展  茨木 桃花堂
「八重山便り」ー四季の実りー 京都 桜谷町47 二人展
「宮良断 宮良ゆうな 作陶展」  沖縄 南城市の家
「沖縄の熱」 グループ展     京都 桜谷町47
「宮良ゆうな 宮良断 作陶展」 京都 桜谷町47
「沖縄の熱」展 京都 桜谷町47

1973年 

1996年

2010年

2011年

2016年 

2018年

2019年

2020年

アンパル陶房 宮良断氏

石垣島に生まれる
沖縄県立芸術大学卒業
卒業後、石垣の原料を使った陶磁器の制作を始める
日本民藝館展に入選
グループ展多数参加
「二人展」沖縄 りうぼう美術サロン
「琉球時間」4人展 茨城 桃花堂
「八重山便り」個展 東京 日向堂
「八重山便り」ー四季の実りー二人展 京都 桜谷町47
「八重山便り」個展 京都 桜谷町47
「木と土展」  石垣市 市民会館展示ホール
「宮良断 宮良ゆうな 作陶展」 沖縄 南城市の家
「沖縄の熱」 グループ展 京都 桜谷町47
「宮良断 作陶展」 千葉 ギャラリー どんぐりころころ」
「宮良ゆうな 宮良断 作陶展」 京都 桜谷町47 
 京都のギャラリー左右で開催された「ティー・エレメント公募展」で、抹茶碗が特別賞受賞
「沖縄の熱」展 京都 桜谷町47

1975年 

1998年

2007年

2010年

2011年 

2014年

2016年

2017年

2018年

2019年

2020

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