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宮島焼 対厳堂

大正元年創業。

宮島の神聖な砂を使用した

​広島の伝統工芸品。

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世界遺産の厳島神社が有名な広島の宮島。

その入口である宮島口にて初代 山根興哉が大正元年に創業。

深い歴史を持つ対厳堂は”厳島神社御用達窯”に指定され、

”広島伝統工芸”としても名を受ける。

国内のみならず海外のファンも多い。

今日においては三代目 山根興哉氏が窯を受け継ぐ。

1963年に広島、宮島口にて生まれた同氏は

幼少期から土に触れ、祖父の初代 山根興哉ならびに

二代目 山根興哉の背中を見て育つ。

​大阪芸術大学を卒業後、日本伝統工芸展などで数々の賞を受賞。

​2014年には三代目の名を継承し、

伝統を守りつつ地元のものを使った作品を造り、

宮島御砂焼を未来へつなぐため活動を続ける。

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「宮島お砂焼き」はこの御本殿下のお砂を混ぜた土を使用して作られた厳島神社の祭礼用の祭器が始まり。

江戸時代、安芸の国では旅人が厳島神社御本殿下のお砂を道中安全のお守りとして頂き、無事旅から戻った際旅先の砂と混ぜて倍にしてお返しする「お砂返し」が風習となっており、その神聖な御砂を用いて作られる焼き物は「御砂焼」または「神砂焼(しんしゃやき)」とも呼ばれた。

対厳堂のお砂焼も、厳島神社本殿下の御砂を祈祷して頂き、粘土に練り込み制作している。

同氏が手掛けるお砂焼きは器だけにとどまらず、

キャンドルホルダーも作成。

宮島で最古の寺院となる大聖院で、

1200年もの間燃え続ける護摩の火から頂く灰を釉薬と混合し

​白磁器の美しい色を出した作品

2015年 ひろしまグッドデザイン賞 受賞

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また、大聖院では毎年広島記念公園に献上された

折り鶴を炊き上げる「折鶴のお焚き上げ(護摩供)」が行われ、

産出された灰は山根氏に譲り受けられる。

灰は釉薬と調合され、原爆の子の像のシルエットをイメージ

させる特徴的なランプが作られる。

折鶴に託された平和への願いをキャンドルのやさしい燈

〈あかり〉から感じてもらいたいという、

山根氏の熱い思いが感じられる。

窯元はギャラリーも併設しており、

​厳島神社の砂を練り込んだ器や花器、

茶道具などをゆっくり見ることができる。

また、店内では絵付けも体験可能。

広島へ訪れる人々が現地のものづくりを肌で感じ、

​伝統と触れ合う場を設けている。

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​広島の歴史と人々の想いをつなげるものづくりを日々続ける山根氏。

宮島御砂焼を未来へつなぎ、伝統を守る使命。

地元のものを使い唯一無二な作品を作りたいという想い。

​三代山根興哉氏が持つ情熱をかさねあわせも懐き、世に伝えて行きたい。

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