北海道 札幌
陶芸家 岩山陽平
北の大地と自然を感じる、素材と造形。
シンプルかつ機能性を備える北海道の陶芸家。
札幌に生まれ、札幌で育った岩山氏。
新卒でサラリーマンとなったが自身の気質に合わず、
思い悩む生活を日々送っていた矢先、
2007年に陶芸と出会い、即座に転職を決意。
陶芸家としてのキャリアを歩み始める。
陶芸家としての最初の数年間は修行に勤しんだ岩山氏。
北海道を代表する札幌の陶芸家、タニグチススム氏の元で薪窯を学び、
オブジェを中心とした作品作りを通じて陶芸の純粋な面白さに触れる。
2011年にタニグチススム氏が他界した際は
陶芸家としての人生に疑念を抱くが、新たに器作りに興味を抱き、
札幌の陶芸家、橋本忍氏の元で修行を始める。
製陶のノウハウや陶芸家としての生き方を修した後、26歳に独立。
独立後は自身の思想を描いた作品づくりを開始する。
岩山氏の頭の中に在る、空想の世界。
そこは魔法や剣や魔物が在るファンタジーの世界。
書籍に影響を受け、その世界で使われている器を想像し、
この現実に具現化しているイメージで器を制作する。
白の国、黒の国、森の民が使っている白、黒、緑の器。
地元北海道の粘土を用いた、
鉄粉が独特の景色を描く白系統の粉引とmarbleシリーズ。
黒い土にマンガンを含む釉薬をかけたアーバンな黒い器。
子供の頃からの憧れの色だった、緑をつかった優しい器。
機能性も備えながら、極力シンプルに、
空想と現実とを混合した製陶を手掛ける。
近年は道内や道外での企画展や個展などの活動をしており、
大泉洋主演の2019年公開の映画、
「そらのレストラン」にて器を提供するなど活動の場を広げている。
今後は東京での個展や、陶芸家の道に進む決意を固めた際に
「イギリスで個展がしたい」という目標を叶えるべく勤しみたい、
日本を拠点としながら、海外へと発信していきたいと考える。
芸術性と用の美を備えた作品の数々、
思い描くファンタジーの世界。
北海道で育まれたこの世界観、岩山氏の活動を
これからも応援したいと思います。
陶歴
2014年9月 伊勢丹新宿店本館5F 1000 CUP MARCHE 出展
2014年10月 一軒家カフェikka お茶と器展 出展
2016年3月 伊勢丹新宿店 1000 WAN MARCHE 出展
2016年4月 セラミックアートセンター 二人だけのミニ・パーティー 出展
2016年9月 ギャラリー犬養 STUDIO TENSTONE 同門展うつわごと 出展
2016年9月 陶遊 まいにちの器展 出展
2017年4月 ildono千歳 9名の作家による「注器展」 出展
2017年9月 かくれ家 暮らしの会 出展
2017年10月 ildono札幌 「飯碗展」 出展
2017年11月 wad+ STUDIO TENSTONE 同門展うつわごと 出展
2017年11月 茶廊法邑 Life 個展
2018年8月 idono札幌 ~白黒の世界~ 個展
2019年11月 ildono札幌 『みんなのしょっき-器とカトラリー展』 出展
2019年12月 水道ギャラリー STUDIO TENSTONE 同門展 うつわごと抄 出展
2020年6月 gallery pecoranera 個展
2020年11月 unga plus gallery 個展
2021年2月 ivory 個展
2021年4月 紫山のごはん会 分室 『北の手しごと展 vol.2』 出展