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やちむん焼き 清正陶器

​小橋川卓史

沖縄県那覇市の壺焼き地区で焼かれる

先祖代々続く​窯元の4代目

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沖縄県、那覇市に位置する、

​古くから壺屋焼の名産地として知られる壺屋地区。

観光客で賑わうやちむん通りから一本入った路地に佇む清正陶器は、300年あまりつづく伝統ある窯元。

4代目となる小橋川卓史氏は、

父の清正氏が創り出した『赤絵魚紋』を守りながら、

自身が試行錯誤のうえ生み出した

『希望の光』シリーズを中心に多数の作品を展開する。

1969年に壺屋で生まれ、10代で父の小橋川清正氏へ師事を開始。

2000年には九州沖縄サミットの夕食会で自身の皿が使用され、

その類まれなる技術を世に周知させる。
二年後の2002年には経済産業大臣指定の伝統的工芸士として認定を受ける。

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「手間を一つ一つにかけることにより、

自信を持ってお客様に提供することができるーー」

小橋川氏の手掛ける器は首里城の赤をイメージし、

厳選した沖縄の赤土を使用。

また、特徴的な落ち着きある赤色を彩るために窯元独自の釉薬を調合している。

加えて商品をより良く仕上げるために焼きを三回行うなど、

使い手が愛着をもって大切にしてもらえる器を作るため、

​自身のこだわりと真心にあふれた器作りを日々手掛ける。

父の清正氏から受け継いだ『赤絵魚紋』。

この独特な赤絵は使用とともに色が落ち着くため、

​長きに渡り楽しめる点が魅力。

また、器にあしらわれている模様にもそれぞれ意味があり、

魚は子供をたくさん産むということで子孫繁栄、

海老模様は腰が曲がるまで長生き出来るという、長寿の意味、

更に唐草模様には根を張って繁栄していくという意味を持っており

歴史ある窯元ならではの想いが込められている。

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小橋川氏の独自作品である『希望の光』シリーズは、

東日本大震災が起こった際に何かできないかと考え生み出された商品。
ゴールドとプラチナをあしらい、豪華な印象をもつ色合いは

震災後復興の最中、悲しみで満ちた世の中でも被災者同士が助け合い、

人種関係なく『絆』を通して世界中から得た協力が『愛』へつながる想いと
震災を通して人々がより深く考えるきっかけになった日々の生活と

​明日という『未来』への希望を願って作り上げたという。

使い手の気持ちに寄り添いながら、

300年もの長い歴史を刻んできた由緒ある窯元。

​その伝統と技術を絶やさぬよう、かさねあわせは応援します。

清正陶器 四代目 小橋川卓史氏

壺屋に生まれる。
父(清正)に師事する。
九州沖縄サミット首里城夕食会にて制作した位置皿(練り込み皿)が使用される。 
経済産業大臣指定の日本伝統工芸士の認定を受ける。
世界遺産『識名宮』での日本国際文化交流推進協会鑑水会
茶会の要請で東大寺蔵の重要文化財『油壺』を

同寺真言院上野道善氏のご指導のもと写す。
本願聖武天皇千五百年遠忌大法会慶讃第二十五回華厳茶会
(裏千家鵬雲斎千玄宗大宗匠献茶勤仕)

      東大寺席ニ東大寺古瓦銘々皿千枚ヲ供養奉納ス

      文責東大寺顧問 松田基(寛基)

沖縄県工芸公募展奨励賞受賞
『伝統的工芸品産業功労者沖縄県総合事務局長表彰』の奨励賞受賞

1969年
1987年
2000年
2002年
2005年

 


2006年

2016年

2016年

赤絵魚紋

希望の光

宮沢賢治オマージュ

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