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4.13 ~ 14 エナメルワークショップ第二弾を開催しました。

みなさんこんにちは。


4/13 と14の土日にて、昨年開催したエナメルジュエリーのワークショップ第二弾を開催させていただきました。

高尾山のエナメルジュエリー工房「Atelier Musubiba from Mt. Takao」の阿部 英亮さんを招いてのエナメルジュエリーのワークショップ。

今回はモチーフも新規で制作していただき。より複雑な模様をつくれるようブラッシュアップしました。



釉薬の乗せ、焼成のための窯入れ、仕上げまでの工程を全て体験できる内容で、自分だけのデザインを施したジュエリーを当日に持ち帰ることができます。


今回は数あるエナメル技法の中で、「シャンルベ」という技法をチョイス。

彫金を施した銀板の溝にガラスの釉薬を載せて焼き上げる技法で、前回と比べより複雑な模様を表現可能です。


阿部さんが手掛けるシャンルベの作品たち



まずはエナメルジュエリーについての説明から。

エナメルの歴史や異なる技法の種類など、ものづくりが好きな方にはたまらないストーリーを阿部さんよりお話いただきました。



その後はすぐに作業を開始。

最初に行うのは、作りたいデザインを決め釉薬を選ぶ作業です。

いくつもある色見本の中から使いたい彩りの釉薬を選び、どう銀板に載せるか簡単なラフを描きながら考えます。




使用する釉薬が決まったら、次は水篩(すいし)と呼ばれる水洗いの作業を行います。

釉薬の粉が入った小鉢に水を入れ、ゆっくり丁寧に回しながら洗います。

これは釉薬に含まれる不純物を取り除く作業で、以外と重要なので念入りに。



十分ゆすいだら、実際に釉薬を銀板へ乗せてみます。

先端を細く削った爪楊枝で慎重に銀板の溝へ入れ込み、思い描く風景を作っていきます。




釉薬は焼いて溶けるとかさが若干減るので、最初から少し多めに乗せるのがベスト。

はみ出したり盛り上がってしまっても、焼いた後に削って調整できるので、遠慮せず乗せていきます。


釉薬の乗せが終わったら乾燥させて水分を飛ばします。

湿ったままの釉薬をそのまま窯で焼き上げてしまうと、沸騰した水分が破裂して釉薬が飛び散ってしまいます。

早く焼き上げたいところですが、ここは我慢してじっくり待ちます。

作家さんと談笑されたり、店内をゆっくり見て回ったりと、皆さんまったりと過ごされていました。



釉薬が十分乾いたら、いよいよ窯入れの作業。

このワークショップでは窯入れの作業もご自身でチャレンジ可能です。


窯の入口は少し狭くなっていますが、金鋏を使って素早くペンダントを入れ込みます。

まずは阿部さんにデモンストレーションをしてもらい、いざ実践。

皆さんとても器用で、窯を開けたときの熱風にも負けず丁寧に入れられていました。




窯に入れたら、釉薬が溶けるまでまちます。

エナメルは焼きすぎても色が変わってしまう種類もあるので、ここも阿部さんから声がけをいただき、適正の温度で窯から出して冷やします。

窯出し後すぐは熱で色が変わっていても、冷えてくると元の彩りが現れます。




最後は仕上げの作業です。

エッチングと呼ばれる、特殊な液を用いてエナメルにマットな質感をもたせる加工や、銀板にヘアラインの磨きを入れる作業など、それぞれ好みの仕上げを行うことが可能です。

この仕上げ加工で、さらにカスタマイズされた世界に一つだけのジュエリーが出来上がります。


完成した作品たち





ご参加いただいた皆様、Atelier Musubibaの阿部さん、この度はありがとうございました!

次回開催は9月頃を予定しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。



【Atelier Musubiba 阿部英亮さん】

アトリエ名の「結び葉」は生い茂った樹々の葉が重なり合い、影を結ぶさまを表す言葉。

高尾の景色や生き物、植物といった四季折々の表情をモチーフに手作りのエナメルジュエリーを手掛ける。


・日本大学芸術学部写真学科卒。

・ジュエリー作家中島邦夫氏に師事しエナメルジュエリーを学ぶ。

・その後4℃やithなどの国内ジュエリーブランドで制作や生産・品質管理に従事する。

・2007年より高尾に移り住む。

・2021年秋に高尾山の麓にある自宅兼工房でAtelier Musubibaを立ち上げる。

デザインフェスタをはじめ国内ハンドメイドイベントを中心に活動中。



Album


4/13(土)午前の部


4/13(土)午後の部