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4/19~4/20 第4回目 エナメルジュエリーワークショップを開催しました

  • tseki1
  • 4月21日
  • 読了時間: 4分

更新日:4月23日


4月の恒例となりました、Atelier Musubiba from Mt. Takaoさんとのエナメルジュエリーのワークショップ。

今年で第4回目の開催となりました。




エナメル技法のひとつ、「シャンルヴェ」を教わりながら、焼成のための窯入れ、仕上げまでの工程を全て行うことができる内容で、自分だけのデザインを施したジュエリーを当日に持ち帰ることができます。


「シャンルヴェ」技法とは、彫金を施した銀板の溝にガラスの釉薬を載せて焼き上げるエナメル技法で、釉薬の彩りや配色を工夫することにより様々な模様を表現できます。


阿部さんが手掛けるシャンルヴェの作品たち



過去のワークショップでの制作例





ワークショップではまずはエナメルジュエリーの歴史、技法の種類やAtelier Musubibaさんの作品に対する想いやコンセプトをお話いただきます。

エナメルジュエリーを深く知ることができれば、ワークショップもますます楽しんでいただけること間違いなし。



エナメルジュエリーの世界に入り込んでいただけたら、次はいよいよワークショップの本番です。

自分の思い描く模様をデザインに落とし込む為、作家さんとお話しながら色見本を頼りにどの釉薬を使用するか決めていきます。





使用する釉薬が決まったら、次は「水篩(すいし)」と呼ばれる水洗いの工程に移ります。

釉薬の粉が入った小鉢に水を加え、ゆっくりと丁寧に回しながら洗っていきます。

この作業は、釉薬に含まれる不純物を取り除くための大切なプロセス。

水篩の丁寧さによって、焼き上がりの釉薬の発色や表情に大きな差が出ることも。一見地味ながら、仕上がりを左右する意外と重要な工程です。だからこそ、念入りに丁寧に。




1色につき5〜6回ほど水篩を繰り返したあとは、いよいよ銀板に色を乗せる工程へ。

作業には、爪楊枝の先をさらに細く削った、作家さん手作りのツールを使用。

その繊細な道具で、銀板の溝に湿ったガラスの釉薬を少しずつ丁寧に乗せていきます。

非常に細かい作業にもかかわらず、皆さん初めてとは思えないほどスムーズな手つきで、驚かされました。





釉薬は焼成の際に溶けて少し高さが減るため、あらかじめやや多めに乗せるのが理想的です。

もし釉薬が少しはみ出したり、盛り上がってしまってもご安心ください。

焼き上がった後に、作家さんが丁寧に削って仕上げてくれます。


釉薬を施したあとは、しっかりと乾燥させて水分を飛ばします。

湿ったままの状態で窯に入れてしまうと、加熱で水分が急激に沸騰し、釉薬が飛び散ってしまうことがあるのです。

すぐにでも焼きたくなるところですが、ここはぐっとこらえてじっくり待つのが大切。



釉薬がしっかり乾いたら、いよいよ窯入れの工程へ。

このワークショップでは、窯入れの作業もご自身で体験することができます。

窯の入口は少し狭めですが、専用の金鋏を使って、素早くペンダントをセットします。まずは阿部さんによるデモンストレーションを見てから、いざ本番。




窯に入れたら、釉薬が溶け始める約700度前後まで、じっくりと温度が上がるのを待ちます。

エナメルの種類によっては、焼きすぎると色味が変わってしまうこともあるため、タイミングがとても重要。

そのため、焼き加減は阿部さんの声かけを合図に、最適な温度で窯から取り出し、ゆっくりと冷やしていきます。

焼きたて直後は熱の影響で色が変わって見えることもありますが、冷めていくうちに本来の美しい彩りがふわりと現れてきます。




最後は、作品の印象を決める仕上げの工程です。

エッチングと呼ばれる特殊な液を使って、エナメルにマットな質感を加えたり、銀板にヘアラインの磨きを施したり──

それぞれの好みに合わせて、自由に仕上げを選ぶことができます。

こうして仕上げの加工を経て、世界にたったひとつ、自分だけのジュエリーが完成します。


完成した作品は、Atelier Musubibaさんオリジナルのボックスに入れてお渡しします。

細部にまで作家さんの個性が感じられる、特別な仕上げです。





完成した作品たち





ご参加いただいた皆様、Atelier Musubibaの阿部さん、この度はありがとうございました!

次回開催は秋頃を予定しておりますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。


【Atelier Musubiba 阿部英亮】

アトリエ名の「結び葉」は生い茂った樹々の葉が重なり合い、影を結ぶさまを表す言葉。

高尾の景色や生き物、植物といった四季折々の表情をモチーフに手作りのエナメルジュエリーを手掛ける。


・日本大学芸術学部写真学科卒。

・ジュエリー作家中島邦夫氏に師事しエナメルジュエリーを学ぶ。

・その後4℃やithなどの国内ジュエリーブランドで制作や生産・品質管理に従事する。

・2007年より高尾に移り住む。

・2021年秋に高尾山の麓にある自宅兼工房でAtelier Musubibaを立ち上げる。

デザインフェスタをはじめ国内ハンドメイドイベントを中心に活動中。



Gallery


4/19(土)午前の部


4/19(土)午後の部


4/20(日)午前の部


4/20(日)午後の部



 
 
 

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